ー窓ガラスフィルムによる遮熱・断熱効果をわかりやすく解説ー
2024.03.22
窓ガラスフィルムは、窓ガラスの破損を防ぎ、万が一割れた際に飛散を抑制する効果があります。
さらに、フィルムの種類によっては、防犯や室内の視界を保護する効果、紫外線を遮断する機能が備わっているものもあります。このような特性を持つ窓ガラスフィルムのなかで、今回は遮熱と断熱の性能に注目してみましょう。
快適な居住空間を実現するためには、室内温度を適度に保つことが重要です。そのためには、窓からの熱の進入を阻止したり、室内の熱が外に逃げるのを防いだりすることが必要となります。このような遮熱・断熱効果は、窓ガラスフィルムを使うことで実現が可能です。
遮熱や断熱効果を窓ガラスフィルムで得ることができれば、省エネルギーにもつながり、結果として光熱費の削減も実現します。窓ガラスフィルムの遮熱や断熱の性能について、わかりやすく解説します。
窓ガラスフィルムによる遮熱効果
窓ガラスフィルムを使用することで遮熱効果を得られ、夏の厳しい暑さから室内を守ることができます。
遮熱とは、太陽からの直射日光や熱を軽減することをいいます。遮熱能力を持つ窓ガラスフィルムを窓に使うことで、太陽の直射日光を遮断し、熱を抑制することが可能です。その結果、室内温度の上昇を防ぎ、夏の熱波対策に役立つでしょう。
室内温度上昇の主因:太陽の熱
特に夏の熱い季節において、室内温度が上昇する主な要因は、窓から入り込む太陽光が約70%を占めているといわれています。太陽光は紫外線、赤外線、可視光線といった複数の成分を含んでいて、室内が暖まるのは赤外線の影響によるものです。
太陽光を全て遮断すれば室内を涼しく保つことが可能ですが、その結果、部屋が暗くなり、長期間日光に当たらないことで健康を害する可能性が出てきます。
また、室内温度を下げようとエアコンを長時間使用すると、光熱費の増加につながります。
これらの問題を解決するために、遮熱性能を持つ窓ガラスフィルムを使用するとよいでしょう。これにより、紫外線とともに赤外線の侵入も防ぎ、室内の温度上昇を効果的に抑制できます。
最適な遮熱フィルムの貼り方
遮熱フィルムは、どの窓に使うのが最も効果的なのでしょうか。直射日光が強く当たる場所や、午後の西日が差し込む窓が理想的です。
大きな窓からはたっぷりと光が入り、部屋を明るく演出しますが、その一方で室内が暑くなる可能性もあります。特に日光が直接当たりやすい窓にフィルムを施すことで、室内温度の上昇を効率的に抑制できます。
西向きの窓がある部屋では、多くの人がカーテンなどを使い、日差しを避けているでしょう。しかし、遮熱カーテンはコストが高かったり、部屋を過度に暗くしてしまったりすることがあります。
窓ガラスフィルムは窓に直接貼ることで、手軽でありながら、効果的に室内を涼しく保つことが可能です。
遮熱と断熱の基本的な違い
遮熱と断熱は、しばしば混同されがちな用語ですが、これらには明確な違いがあります。一見すると、どちらも室内温度の調整に関連する効果のように思えるかもしれません。
遮熱とは、太陽からの熱を直接遮ることをいい、断熱とは熱の移動を制限することを意味します。断熱は、夏に外部の熱が室内に入るのを防ぎ、冬には室内の暖かい空気が外に逃げ出すのを阻止する役割があります。
この違いによって、夏期には涼しさを、冬季には室内の暖かさを保つことができます。断熱効果を持つ窓ガラスフィルムは、空気を直接冷やしたり暖めたりするわけではなく、温度の保つ効果があるのです。
断熱する場合
外部からの熱い空気の侵入や、室内で加熱された空気の外部への流出は、多くが窓によって起きていると考えられます。断熱性能を持つ窓ガラスフィルムを使用することで、暖かい空気が外に逃げるのを防ぎます。
このような窓ガラスフィルムは、冬場に暖房によって加熱された空気、または夏場の冷房によって冷却された空気が外へと逃げ出すのも抑制します。その結果として、冷暖房の効果を長持ちさせ、室内温度を一定に保つ効果が得られるのです。 断熱窓フィルムは、室内の空気を適切な温度に保持する手助けをすると考えると理解しやすいでしょう。
また、冷暖房で調整した温度を維持することで、何度も温度調整を行う必要がなくなり、結果的にエネルギーコストの削減にも貢献します。
インテリアの魅力を高める窓ガラスフィルム
窓ガラスフィルムは遮熱や断熱効果を提供するだけでなく、インテリアデザインにも役立ちます。このフィルムには防災、防犯、紫外線カットといった機能性が備わっていますが、それだけではありません。
デザイン性にすぐれた色彩や、模様が入っている窓ガラスフィルムを使用することで、お部屋のインテリアにマッチしたアクセント効果が期待できます。
取り外し可能な窓ガラスフィルムであれば、インテリアの雰囲気を季節ごとや気分に応じて簡単に変えられます。特に、取り外しが簡単なタイプは、賃貸住宅でも使用しやすいことが大きなメリットといえるでしょう。
フィルム選びでは、窓の大きさや形状に合わせた選択が必要です。さらに、部屋の雰囲気や使用者の好みに応じて、色やデザイン、素材を選ぶ楽しみもあります。
まとめ
この記事では、窓ガラスフィルムによる遮熱と断熱の効果にスポットを当てて説明しました。
遮熱は太陽からの熱を室内に取り込まないことにより、夏場の冷房効果を最大限に保ち、室温の上昇を防ぐ効果があります。断熱は室内の熱が外に漏れるのを防ぐことで、夏は冷気を、冬は暖気を室内に保つことができます。
このように、断熱は室温を一定に保つという効能があります。
窓ガラスフィルムは、窓自体を遮熱や断熱機能を持つものに取り替えるよりも、コストを抑えておなじような効果を得られます。
さらに、窓ガラスフィルムを使うメリットは、遮熱や断熱だけでなく、防災、防犯、紫外線防止などがあります。適切な窓ガラスフィルムのを選ぶためには、その使用環境や位置に応じた素材が重要で、求める効果を得るためのポイントとなります。
窓ガラスフィルムの設置を検討している場合は、ぜひ気軽にご相談ください。見積もりから施工まで、スピーディーに対応いたします。